第44回

全日本民医連呼吸器疾患研究会in鹿児島

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実行委員長蓑輪 一文

谷山生協クリニック院長

この度,第44回全日本民医連呼吸器疾患研究会(民呼研)を来る10月4日(金)5日(土)鹿児島市で開催することになりました.1989年,2000年に引き続き今回が3回目の開催となります.

昨年,鹿児島は大河ドラマ「西郷どん」で盛り上がりました.全国平均視聴率は13.8%でしたが,鹿児島視聴率では30,0%(ビデオリサーチ)とご当地では盛り上がりを見せました.幕末の薩摩を舞台にした大河ドラマは数多くありますが,今回のドラマでは,私たち鹿児島民医連の心の故郷でもある奄美諸島の当時の生活,西郷さんとの関わりがより深く取り上げられ,感慨深く観ておりました.

奄美諸島が日本へ復帰した翌年の1954年(昭和29年),劣悪な医療環境を少しでも改善しようと当時の名瀬市(現在奄美市)に鹿児島県で最初の民主診療所が産声を上げました.その後多くの人々の協力のもと,1967年に鹿児島(宮崎)民主医療機関連合会が誕生し,結成以来「地理的離島はあっても,人の生命(いのち)に離島があってはならない」「離島診療所を一人で担える医師を育てる」をキャッチフレーズに40年以上医師養成を行ってきました.

さて,今回の民呼研は「地域・多職種連携と呼吸器診療」とある意味使い古された感のあるテーマを設定しました.折しも働き方改革関連法案の成立により,これまで聖域とされてきた医師の労働環境にも変革が求められることになりました.厚生労働省も医師不足を公式に認めましたが,医師不足がすぐに解消する訳ではありません.私たち民医連にとっても地域における役割を見直し,地域と多職種による連携およびワークシェアリングが待ったなしの課題となっています.佐賀大学の青木洋介先生は感染症の専門家ですが,診断エラー学にも造詣が深く,呼吸器感染症診療における医師の陥りやすいピットホールを解き明かして頂き,スタッフ協力の下,より安全な医療を展開するためのヒントを頂きたいと思っております.また肥満低換気症例への多職種アプローチと在宅に拡がりをみせる人工呼吸療法をテーマとしたパネルディスカッションを企画しています.それに先立ち京都大学の陳和夫先生には各種人工呼吸療法の基礎と臨床応用をお話し頂く予定にしております.また今回は並走する分科会を少なくし,それぞれの時間を長く取り,なるべく多くの演題を聴講できる様な構成で,全国の貴重な経験を数多く持ち帰って頂きたいと考えております.

昨年は北海道,今年は鹿児島と列島を縦断しての開催となります.10月は昼間の暑さがまだまだ厳しいことが予想されます.会場は鹿児島中央駅からやや遠目ですが,波穏やかな錦江湾〜噴煙たなびく桜島ビューがすばらしいホテルで,必ずや鹿児島を満喫して頂けるのではないかと思っております.歴代の開催県連の経験と世話人の先生方のご助言を基に良い研究会となる様に実行委員一同頑張って参りたいと思います.皆さまのご参加を心よりお待ちしています.

おじやったもんせ! 「がごんま」へ

開催会場

ホテルウェルビューかごしま
〒890-0062
鹿児島県鹿児島市与次郎2丁目4-25

連絡先

第44回全日本民医連呼吸器疾患研究会 in 鹿児島 現地実行委員会
鹿児島県民主医療機関連合会
〒891-0141
鹿児島市谷山中央5-4-12
TEL:099-266-1531
E-mail:info@kagoshima-min.jp
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